『糖尿病と眼』 - 医療法人社団 いずみ会 メディカルはば伊豆高原
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『糖尿病と眼』

2021.03.17

3月に入り、伊豆では河津桜から吉野桜へと咲き変わり、長く桜が
楽しめる時期ですが、同時に花粉症で悩む時期でもありますね。
さて今回のコラムは、眼科を担当する看護師からのご案内です。

当院では第2(土)を除く、毎(土)は代謝内科の外来日で糖尿病の治療に
来院されている方も多いのですが、今回はその方たちに眼科の受診を
勧めたいと思い、コラムにしてみました。

糖尿病の三大合併症の一つに、糖尿病網膜症(以下、網膜症)があります。
網膜症は、小さな眼底出血から始まりますが、この時点では自覚症状
が全くなく、どのくらい進んでいるか自分では分かりません。
症状が自覚されないうちに進行し、自覚症状が現れたときには、
すでに失明の危機に瀕した状態であることも少なくありません。

これを防ぐためには、糖尿病の方は、定期的な眼底検査が必要です。
早期発見・早期治療が失明防止につながります。

ところで糖尿病に限らず、眼底検査は目の状態を把握するのに重要な検査
ですが、眼底検査のために散瞳(目薬をつけて瞳を開くこと)すると、
平均4~6時間程度はピントが合わず、見にくかったり、光がまぶしくて
眼をあけていられなくなり、車の運転が危険になりますので、診察時には
車での来院をしないようにお願いしております。

また散瞳薬を点眼してから、散瞳の効果が現れるまで15分以上かかるので、
その分、外来での待ち時間が長くなるのも嫌がられる検査かも知れません。
ですが、糖尿病の治療中の方は「見えてるから大丈夫」と安易に考えず、ぜひ
眼科受診も検討して下さいね。

眼科担当看護師 臼井

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