健康情報 - 医療法人社団 いずみ会 メディカルはば伊豆高原
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家庭での食中毒予防

雨や湿気が続く6月は、ジメジメしてどうしても気が滅入りがちになりますよね。
また、この時期から湿気が原因による菌の増殖により、食中毒を引き起こす可能性も高まっていきます。

「食中毒」というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。家庭における食中毒は、症状が軽かったり、家族のうち全員には症状がでなかったりする場合もあるため、食中毒であると認識されないケースも少なくありません。

そこで今回は「家庭での食中毒予防」についてご紹介します。

食中毒とは

食中毒とは、食中毒を起こす元となる細菌やウイルス、有害な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。
食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。

初夏から初秋に多い食中毒

食中毒は季節を問わず発生しますが、季節によって多く起こる食中毒は異なります。
例年、食中毒の発生件数の半数以上は初夏から初秋にかけて発生し、8~9月がピ-クになります。高温で細菌の増殖が盛んであること、冷たいものがおいしく感じられる時期で加熱せずに食べる機会が多いこと、暑さで体調をくずし抵抗力が衰えがちなことなどが食中毒の増加に影響しています。

近年、発生件数が増加しているカンピロバクター食中毒は代表的な細菌性食中毒です。主な原因食品は、生や加熱不十分な鶏肉や牛レバーです。
発生件数は減少していますが、卵が原因食品となることが多いサルモネラ食中毒にも気を付けなければなりません。

食中毒の原因

食中毒の原因となるものは次にあげられます。

食中毒の原因 種類
細菌 カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌、ブドウ球菌 等
ウイルス ノロウイルス 等
自然毒 フグ毒、貝毒、毒キノコ 等
化学物質 重金属、農薬 等
その他 アニサキス 等

特に細菌とウイルスは食中毒原因の約90%を占めています。

参照:厚生労働省「我が国における食中毒の発生状況と課題」

通常の細菌の場合、食べ物に数10万~100万個の細菌が付着していなければ感染しないといわれていますが、腸管出血性大腸菌(O-157)や鶏卵などから感染するサルモネラ・エンテリティディスなどは、通常の細菌の約1万倍という強い感染力を持っているため、100個程度の菌が付着した食べ物でも食中毒を引き起こし、症状も重篤になる場合があります。

家庭での食中毒の予防

食中毒予防の3原則は、「付けない」「増やさない」「やっつける」です。

① 付けない

清潔を保つためには、細菌による汚染を防ぐ=菌を付けないことが重要です。

●調理や食事の際は手をよく洗う
生魚や貝類、生肉、卵などに触れた後は、次の手順に入る前に手を洗いましょう。


●包丁やまな板は、使用後すぐに洗剤で洗う
特に魚や貝類、肉などを切ったときはその都度洗いましょう。
熱湯をかけて使用するとより安全です。

●食材に菌を付けない
生で食べる野菜や果物は、中性洗剤を使って洗い、すすぎ洗いを十分にします。
買い物の際は魚や肉はビニール袋やラップで放送し、他の食品に触れたり、冷蔵庫の中で汁が流れ出て他の食品に菌が付かないようにしましょう。


② 増やさない

長く常温で放置すると細菌は増殖してしまうため、食品の取り扱いにも注意が必要です。

●食品の購入後も注意
魚や肉は調理する直前まで冷蔵庫に保管し、魚や貝類は流水で洗った後調理します。

●食品を長く空気に触れさせない
食品は新鮮なうちに調理し、料理は作ったらすぐに食べるようにします。
調理済みの食品や弁当などは買ったらすぐに食べましょう。


③ やっつける

食品を適切に処理して、有害な菌やウイルスを殺菌してから食べるようにしましょう。

●材料の中心部まで熱を通す
調理する際は、材料を十分に加熱します。
特にひき肉や卵を使用した料理は生焼けや半熱に注意し、肉の生食は避けましょう。

●冷蔵庫での保管にも注意する
残った料理や材料はラップなどをして速やかに冷蔵に保管します。
細菌の多くは冷蔵庫内では増殖しませんが、低温菌と言われる一部の細菌は増殖します。
冷蔵庫内の温度が高くならないよう注意し、清掃と消毒を心がけましょう。


以上の3原則を意識し、食品の購入や保存、下準備、調理方法に気を配りましょう。
また、残った食品の管理においても、清潔な手で行う、保管期間に注意する、温めなおしを十分にするなど注意が必要です。
意識して予防を行うことで、食中毒を引き起こす可能性を減らすことができます。

食中毒かなと思ったら

嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようというからだの防御反応です。
市販の下痢止め等の薬をむやみに服用しないようにし、早めに医師の診断を受けましょう。





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